それがたとえ夢だとしても

これ以上好きにならないなんて 言わないよ絶対

両手いっぱいの愛を

 

彼の誕生日に向けて何か書こう。できれば彼自身について書きたい。そんなことを思っておきながら全く手が進まず約半年が経ってしまいました。やっと手が動きだしたので、書き進めたいと思っています。私自身の目線で山田さんについてぐだぐだ話している拙い文章ですが、温かい目で見ていただけたら幸いです。

 

私が山田さんを好きになったのは、おそらく左目探偵EYEを見たときだと思います、たぶん。というのも、左目探偵EYEを観返して雷に打たれたような衝撃を受け Hey! Say! JUMPというグループに所属する山田涼介を自担として応援していこうと決心したのが最近だから。あそこまで鮮明に覚えていてかつ思い入れがあるドラマは数えても2.3本くらいしか思い浮かばないから、好きになった今都合よく考えると きっとあの時に惚れていたんだろうなぁと推測することしかできなくて。でも、悲しいくらいに覚えてる。当時私は「ザ・アイドル」な山田涼介がとてつもなく苦手でした。苦手で嫌いなつもりでした。(そんなことを言いつつ、スクラップ・ティーチャーも古畑中学生左目探偵EYEも、理想の息子と金田一の一部もリアタイで観ていたから矛盾しすぎなんですけど)

 

ファンの前で甘い言葉を言う。かっこつける(で、実際にかっこよく決まる)。大きなことを言ってのける。センターでずっと踊っている。こんなに完璧にアイドルをこなす人がどこにいるのかと、敬遠してた。お話も上手でダンスもキレッキレでキラキラしてる。どこかひとつにひびが入ったら壊れてしまうんじゃないかと怖かった。小学校時代からの仲の良い友人が山田担で色々なお話を聞いていたから、近くて遠い存在だった。

 

でもきっと、勝手に想像して恐れていたそんな危うさと儚さにも惹かれたのかなぁと今では思います。本人は違うと言うかもしれないけど、脆くて儚い雰囲気を醸し出し孤高であるとも言える彼に、惚れてしまったのだと。嫌いは好きの裏返し。いわゆるセンターじゃない人を好きになる傾向があったから絶対に好きにならないと思っていたんだけど、気がついたらこうなっていました。

 

昨年で言うならば、いたジャンレギュラー直前回にランニングマシンで世界記録に挑戦したときの、鬼気迫る表情で指で上を指しながら走っているのを観て鳥肌が立った。どこからそんな力が出てくるのか、この状況でどうして火をつけることができるのか…。信じられなかった。あの真剣な瞳、グループのスピードを一気に加速させる勢いと力。真剣に死に物狂いで戦う彼がかっこよくて。こんな必死な表情を見せるんだ、かっこつけるとかそんなものじゃない とにかく目の前にある見えない壁に向かって泥まみれになりながら走る…そんなことができるんだ、と。そんな姿を見たことがなかったからある意味衝撃的だった。こんな風に今まで見たことがない、それもイメージではないところを見てどんどん好きになったのかなと思います。

 

甘い台詞も言えてあんなに愛がこもった素敵な歌詞も書けちゃうのに、メンバーやスタッフに暴言も吐いちゃう(愛があるゆえね!)(控えめにしてほしいところではあるけど)。かっこつけるのにたまにどこか抜けててスターって言われるとちょっと弱くて。お笑い要素を求められたらちゃんとやる。同情さえもされないような孤独も背負ってると思う。どんな場面でも負けず嫌いで泥臭くても構わず立ち向かって、自分にできることを惜しまず物事に真摯に向き合う。俯瞰的に見てる。歌声が美しくて歌が上手くてダンスにキレがあって。様々な役で色んな表情を見せてくれて。「死ぬまで役者を続けたい」と言っていて。ちょっとお調子者で、愛が重いくせに愛情表現がちょっと下手でツンデレで伝わりにくくて。笑顔が優しくて。食べ物を本当に美味しそうに食べる。メンバーのことを大切に思っている、絶対エース。

 

想いをすべて言葉にすることはできないけれど、たくさんの魅力をもった山田さんが大好きです。

 

改めて考えて。やっぱり私は様々なドラマや映画に出演して演技をしているHey! Say! JUMPの山田涼介が好きです。歌って踊れるキラキラアイドル。それが土台であって彼の帰る場所であるし そうでなければいけないとも思う。でも…いや、だからかな。役を通じて色々な世界を知って自分と戦う山田さんをもっと見てみたい。色んなものを吸収して創り出して、ますます輝きを増してゆく山田さんを見ていきたい。応援していきたい。演技の上手い人なんてこの世にたくさんいるけれど、わたしはあなたの演技が本当に大好きです。世界一なんて言ったら薄っぺらく聞こえそうで、大好きという言葉でしか語れないのが悲しくなるけれど…。産経ニュースのインタビューで「やっと蕾になれた」と語ったあなたの 蕾が色づき ふくらみ ゆっくりと鮮やかに花開くときまで。そして、咲き誇り続けるように。あなたの演技が様々な人に届くように 心に刺さりますようにと願いながら、役者としてのあなたの活躍もずっと応援していきたいと思います。演技のお仕事がたくさん舞い降りてきますように。掴めますように。そしてそれが今よりもいっそうあなたを大きくさせ、様々な方面に還元されますように。

 

本当に山田さんを好きになれてよかった。

あなたが突き進む道を、後ろからそっと見守らせてください。

背中を押せるような、あなたの力に少しでもなれるようなファンでいられるように頑張ります。

 

(こうやって書いていくと、盲目ではないと思いながらもやっぱり自担に盲目なんだなと実感させられます。なんだかなぁと思うのはコンサートでのカラコンくらいで、口が悪いのも大好きだし(ただあまりやりすぎはよくないから程々にしてねやまださん)もういつもバカみたいにお堅い口調で長文の思いを綴ってる重いファンで、面倒くさくてごめんね。山田くんって呼べないファンで、可愛くなくてごめんね。捻くれててごめんね。でも大好きだよ!)

 

昔から応援していたわけではないから時間の経過で思うようになったこととか、それこそ彼の成長とか心境の変化とかは感じることができません。いくら昔のインタビューを読んでも映像を見てもそれは過去のものであって、今の状況でも状態でもない。それは分かっています。こうやって応援できるのは昔から応援してくださっている方のおかげであるし、いくら潜在的に好きだったことが事実であったとしても新規である私を受け入れてくれる同担さんと他担さんのおかげだと。それに感謝しながら、これからどんどん大きくなっていくであろうあなたを応援させてください。たくさん精一杯勉強します。この機会をお借りして。こんな私を受け入れてくれてありがとうございます。これからも一緒に応援させてください。

 

 

山田さん、生まれてきてくれてありがとう。

アイドルとして、俳優として。そして一人の人間として。

あなたの色々な場面での活躍を切に願っています。

お身体には気をつけて、これからもどんどん色んなところへ斬り込んでいってください。

いつでもあなたの味方でいたい。

嫌いなんて言葉で隠さないで、今は胸を張って言える。

大好きだよ~!!

そしていつもありがとう。

幸せな23歳の1年になりますように。笑顔の溢れた1年になりますように。

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美しく儚い孤独な暗殺者

 
美しく 儚い 孤独な暗殺者__蝉。
 
すべてが楽しみだった。伊坂幸太郎原作の『グラスホッパー』が映画化。主演・生田斗真で殺し屋たちを描く。そして「山田涼介 孤高の若きナイフ使いの殺し屋【蝉】を演じる」との報道。もともと斗真の演技が好きだから主演として名が挙げられたときにはもう観に行こうと決めていたけれど、山田さんの名が出たときには本当に嬉しかった。
 
ただただ蝉について語ります。内容はないです。
 
※映画の内容やDVD・Blu-rayの特典映像などについても触れますが ご了承ください…!
 

twitter.com

 

背筋がぞくっとするような気味の悪い雰囲気と残酷な現実を突きつけられる鈴木を中心に繰り広げられる物語を楽しみつつも、蝉はまだか、まだ出てこないのかとそわそわしていた時に彼は現れた。

 

「俺はてめぇら殺りにきただけだ」

 

カンカンカンカン…と虫が蛍光灯に群がり落ちる音、そして羽音。気持ち悪くなるような音を鋭い金属音で遮ったのは__蝉。映画館でこの映像が目に入った瞬間、息が止まるように苦しくなった。あぁ、蝉だ。暗殺することでしか生を感じられない孤独な若き暗殺者・蝉がそこにいる。映画館に来る時まで純粋なストーリーと「山田涼介が演じる蝉」が見たいと思っていたのに、「山田涼介」の文字なんて頭から消えてしまっていた。様々な色のペンキで汚されたように見える蛍光黄色のシャツの上から乱雑にレインコートを着て、躊躇なく建物の中に入り階段を上がってゆく。乗り込んだ場所の男たちと比べると明らかに小さな体。無駄のない身のこなし、躊躇なく突き立てるナイフ。初日に観たとき、まるで舞台の上で華麗に踊っているようにさえ見えた。こんなこと言ったら不謹慎なのはわかっているけれど、血を浴びる蝉がこの上なく美しくて 虫のように、はたまた何かに憑りつかれたように狂いつつも冷静な瞳をのぞかせる彼に色々な意味で魅了されてしまって。これが撮影はじめで、映画初出演の初カットなんでしょう?監督がネットニュースやインタビュー・パンフレットで絶賛してくださっていたように、すごいものを見てしまったと思った。

 

蝉は生々しいから怖い。あんなに目は冷え切ってるのに、薄暗い建物の中蛍光灯に照らされた肌は汗がにじんでいる。背筋が凍るような怖さって言うよりは生そのものの怖さを感じる。酔いしれる隙があるというか。生を探し続けて暗殺者として生きている蝉は、本当はとても人間らしい。生に対する認識が曖昧というか、よくわかっていない部分はあったとしても彼自身から「生」は感じられた。それに対して鯨は生を感じない。静かにそこに佇んでいる鯨は暗殺をする際(自らの手は汚さないけれど)情を持っているように思えるし、その結果が幻聴なのだとは思う。でも、すべてが静かで背筋が凍るような冷たさを感じさせるから私自身彼に対してはあまり「生」を意識することはできなかった。だからこそ、タイプも容姿も全く異なる二人がぶつかるあのクライマックスシーンは素晴らしくて…。

 

今さらながら、思いだしたあの言葉。「同世代の役者で蝉役をやりたい人はいっぱいいる」ファンから根強い人気を誇る原作だ、伊坂さんの他作品が映像化されてることもあって読んだ人ならば一度はきっと想像しただろう。実写化したら誰がやるんだろう、どんな風になるんだろうと。まさか山田涼介がこの役をやると思っていた人はほとんどいないんじゃないかと思うけれど。彼を抜擢してくれた監督・スタッフさんには感謝しかありません。

 

DVDとBlu‐rayが発売するにあたって、録画していたWSを観直してみた。斗真が笑顔でちょっぴりふざけた口調で「この映画は涼介にかかってる」と言う(正しく言えばそういう内容のメールを送った)。いくら鈴木・鯨・蝉の3人の物語とは言えども主演は生田斗真。それにも関わらず、WSや雑誌のインタビューでかなり推されているのがわかる。その理由は、オーディオコメンタリーで監督と脚本家さん、そして斗真が蝉のシーンを語るのを聞いたときに分かったような気がした。

青島さん「(蝉が出てくる最初のシーンについて)軽やかに、こういう殺し屋がいるっていう不思議な新鮮さで…山田くんでよかったなって」

監督「最高の映画で最大の発見をしたというか」

青島さん「なんか淋しさみたいなものというかね、山田くんがやってくれて…そういう台詞はひとつもないんだけど」

監督「それだけでなぜ彼はナイフ使いの殺し屋になったのかっていう説明をする必要がないよね」

青島さん「(中略)役をがーっと膨らませてくれたなって思います」

※これらはオーディオコメンタリーで語られたものを文字起こししたもののため微妙に表現や言葉が異なる場合があります

 

監督は彼の演技を見てしみじみと「この撮影のときそっか…ハタチだったのか…」と言い、脚本の青島さんは蝉が血まみれになるシーンについて楽しそうに饒舌に語ったりする。斗真は俺もやりたかった、と言わんばかりに熱を持って語る。担当だから、フィルターがかかっているのはわかる。だけどそれ抜きで考えても…蝉は、蝉を演じた山田涼介という俳優は演技で爪痕を残し、それゆえに制作陣にとても愛されていたような気がした。

 

長々と思ったことを書いてしまいましたが。ただただ銀幕で活躍する俳優・山田涼介に夢中になったこの作品で、日本映画批評家大賞 新人男優賞を受賞されたことが本当に嬉しくてたまらないです。銀幕デビュー作(撮影が先だったからこちらを銀幕デビュー作というのか、それとも公開が先の『暗殺教室』をデビュー作と言うのかは微妙なのですが)のこの作品が山田涼介の名前と共に賞として歴史に刻み込まれる。とにかく嬉しいし、誇りです。初めて蝉を観た時の感動も、賞を受賞したという一報を受けた時の喜びをきっとこの先も思い出すんだろうなと思います。

 

山田さん、受賞おめでとう。

素敵な作品を届けてくれてありがとう。

これからもあなたが活躍することを願っています。

 

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切なる思いの行く先は

暗殺教室~卒業編~』の感想です。

ネタバレ含むので見ていない方はご覧にならないことをおすすめします。

 

 

山田さん。『暗殺教室~卒業編~』の公開、そして大ヒットおめでとうございます。昨年は応援している人の後輩、という見方で鑑賞していたこの作品が、今年は主演を自担として応援する身として鑑賞できていることに驚くとともに幸せな気持ちでいっぱいです。

 

記録として。忘れてしまう前に、新鮮な気持ちをここに記させてください。

 

オープニングで主要メンバーの紹介が終わった後、生徒たちが殺せんせーと面談を進めていくシーン。渚くんは教室でひとりぽつんと座っている。「ねぇ、殺せんせー?」男子にしては高い声。優しすぎる声。弱音を吐きそうな声。渚くんってこんなに甘い声だったっけ?と思うくらい温もりを含んだ…でも、揺るがない声だった。色々な先入観やフィルターがかかっている点はあると思うけれど、開始早々何か秘めたる力を垣間見た気がして少しどきっとした。

殺せんせーが言った「(暗殺者としての才能を)誰のために使うか(が大切)」という言葉の意味を、私は4回鑑賞してやっと気づくこと(というよりは気にすること)ができたような気がします。

 

次に。文化祭の片づけ途中に茅野が殺せんせー襲撃するところを目撃し、布に妨害されてしまってできなかったけれど突入しようとした。怒りに燃える茅野に語りかけ、どうにか彼女を助けようとした。中村莉桜ちゃんに「渚…あれって茅野?」と問いかけられたのに何も発しない。茅野が言い残していった言葉で殺せんせーがクラスの皆から色々言われている時もまったく口を開かない。茅野が殺せんせーを襲ってから触手が抜かれるまで、渚は茅野にしか言葉を発してないし想ってなかった。一途で素直な気持ちがそこにあるのがここだけでも分かる。特に、茅野の触手を抜くのにはどうすればいいか考えを巡らせていた時が忘れられない。

 

「ナイフ、狙撃…どれも茅野を傷つけるものばかりだ。なにか、何かないのか?」その口調、話すスピード、声。こちらまで息が詰まるほど切実な想いが伝わってくる。そこでたどり着いた選択肢…もうなんて言えばいいか分からないけれど、彼女を助けたいという純粋な想いだけであんなに素敵な一連のシーンになるのか…。正直キスシーンは楽しみにしていたし、なるほどこの流れでそうなるのかと納得していた部分もあった。賛否両論はあるだろうけれど、私はこのシーンがとても好きです。

屋根から落ちたあとの「言わせないよ」から紡がれる渚の言葉、茅野しか映していないその瞳、もっと前の屋根にいる茅野の背後から出てきたとき、若干伏せ光を映していないような目。背後から現れた渚くんはもう渚じゃなくて山田涼介だった。きっとそれは渚が内に秘めている色々な強さが表に出たからなのかなぁ。もう一度言わせて。私はこのシーンが大好きです。

 

茅野の回想シーン。ビルの屋上に腰掛ける茅野が美しい。憎しみ以外の感情を忘れたように淡々と研究資料を読み上げ、触手に手を出した彼女が痛々しく儚くて…やっぱり美しい。 殺せんせーを攻撃している時も思った。儚いものが個人的に好きというのも影響してだと思うけれど、幼さあどけなさに狂気が加わるとこんなに怖いものなのか、目が離せなくなるのか…と。触手を武器に宙を舞う茅野が、狂気に満ちた茅野が美しかった。舞香ちゃんだから表現できたことなんだろうなぁ。茅野が舞香ちゃんでよかった。

 

 渚とカルマの乱闘シーン。いきなり来たから驚いたけれど、あのシーンの組み合わせ方は大正解だったんだと思う。漫画を読んでいないからわかりませんが、前作でも羽住監督は原作と同じようなコマ割りを多くやっていたそうだからこういう話の展開の仕方だったのかな。強すぎる風と真っ二つに分かれて並ぶクラスメイトたち。その中からカルマが出てきて、渚が出てくる。カルマは堂々と「殺せんせーの暗殺を続ける」派の前列から圧倒的なカリスマ性を持って出てくるのに対し、渚はクラスメイトが並んだ2列目から女子の間をぬって出てきたのが印象深い。そこからどうしてこんな状況になったのかと過去の回想が始まる。

 

確実に渚が成長していた。渚らしさはありつつも確実になにかが変わっていた。渚くんはずっと何も声を発さない。カルマは運動神経(と言うのが正解なのかどうかわからないけれど)の面だけでなく言葉でも煽って戦っているのに、最後の最後まで息の音だけしか聞こえない。どれだけ受け止められても諦めない…次の一手を探しては出すの繰り返し。あの空間で渚だけ「動」。あんなに風が吹いているのに、カルマが技を繰り出しているのに動いてるのは渚だけのように見えてしまった。でも、あんなにかっこいいのに…かっこよかったのに、話す口調も目も言葉もすべてあの女子っぽい渚くんなんだよね。もう~渚くんせっかくかっこよかったんだからそこも…なんて思わなかったわけではないんだけども(笑)渚とカルマの思いのぶつかり合いっていうのは画的にもストーリー的にもとても素敵でした。

 

この間にある皆が殺せんせーのために薬を作るシーン。全員がビーカーやフラスコ片手に奮闘するところで、渚と茅野の「もうちょっと」「もうちょっとかな~?」っていうハートがつきそうな(というかついてる)会話が見るたびきゅんきゅんしました♡(笑)

 

さて、感想もここまで来ました。こんなこと言ったら怒られてしまうかもしれないし、呆れられてしまうかもしれない。でもそれを承知でいいます。この次に述べる一瞬のシーンが、今回の暗殺教室~卒業編~で一番印象に残っています。前回の暗殺教室で鷹岡との対決シーンの瞳に目を奪われ衝撃を受けた時のように、映画が終わった後一番に思い出したのがこのシーンだった。一番誰かと共有したくてたまらなかった。

 

殺せんせーを守ろうと立ちはだかった茅野が触手によって負傷するあのシーン。どうしても、どうしても…あのときの渚が忘れられない。一瞬と間を置かず出た、悲鳴にも近いような声。あんな声聞いたことない。ただただ感情の赴くままに出た「茅野!」と叫ぶ声。誰よりも先に窓を飛び越え駆け出して立ち尽くす渚が、渚が…。

 

決して声を荒げることのなかった彼が初めて大声で叫んだ。悲鳴だった。一作目でも今作でもいたる場面で守ってきた、どんな手段でもいいから傷つけずに 救いたかった。彼女に対する思いなど一切口に出してはないけれど、そんな思いの結晶のような叫び声。役を演じる山田さんが好きだから。役者として活躍している彼が好きだから。私にしては珍しいくらい出演作品は可能なものはほとんど見てるけれど…そのどれにもない彼がそこいて。たった一瞬のそのシーンのためだけに何度も見たいと思うくらい個人的には衝撃的でした。

 

卒業式が終わって、茅野が職員室に来るシーン。何故あのシーンを入れたのか、彼女は何であんなに嬉しそうに笑ったのか。何回観ても分からなかったんだけれど、今やっと分かりました。回想では出てたけれど、誰も殺せんせーのネクタイが雪村先生からの贈り物だということは知らない。だからカタログに書かれた大きな丸を見てあんなに嬉しそうに「…お姉ちゃん」って微笑んだんだ。とてもすっきりして、切なさもありながら微笑ましいな…と思いました。

 

 あとは、本当にラストシーンのあの俯き加減から視線を上げた時の瞳。あれこそ一作目で衝撃を受けた、渚くんの目でした。あの衝撃と感動と懐かしさがこみあげてきてうるっとしました(とか言いながら初日はだいたい号泣してた)

 

 最後に。

ここでは二宮さん演じる死神については一切綴っていません。言いたいことはたくさんあるけれどそれはまた別の機会に書かせてください。

山田さん。初主演映画の完結、改めておめでとうございます。作品を見るだけでなく、プロモーションでテレビに雑誌に引っ張りだこだったことが、それを一緒に追うことができたことが一ファンとして幸せです。役者・山田涼介として一段と強く逞しく、そして凛々しくなった山田さんの今後の活躍を心待ちにしています。

 

大好きだよ、山田さん。

笑顔を、感動をありがとう。

また近いうちにスクリーンであなたに出会えますように。

 

【アンケート結果】新曲に対する行動について

アンケートにご協力していただいたのに、すっかり結果をまとめ公表するのを忘れていました。大変遅くなりましたが、少々前に行ったアンケートの結果を発表しようと思います。しばしお付き合いください。

 

アンケートの概要

新曲に対する行動についてのアンケートをGoogleフォーム上で行いました。(現在回答は締め切っています)

docs.google.com

アンケートはTwitter上でフォロワーさんに拡散していただきました。ご回答いただいた74名の皆さん、ご協力ありがとうございました。

 

アンケート結果

1. あなたはどのグループを応援していますか?(1グループ回答)

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当たり前と言えば当たり前ですが、私自身ももちろん、フォロワーさんにJUMPのファンが多いためこのような結果になっています。それにも関わらずご協力いただきありがとうございました。

 

2. ラジオ・TVのWSなどで発売日前に新曲(PV)が解禁されるとき

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「聴く」と答えた方が91.9%、「聴かない」と答えた方が4.1%でした。あくまで個人の印象ですが、最近はしっかりと新曲・PV解禁のWSやラジオ放送を宣伝するようになった気がします。そういった影響もありこのような結果になっているのではないでしょうか。

 

3. 新曲の聴き方について

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「曲を聴いてから歌詞カードを見る」と答えた方が63.5%、「歌詞カードを見ない」と答えた方が23%、「歌詞カードを見てから曲を聴く」と答えた方が10.8%、「聴きながら歌詞カードを見る」と答えた方が2.7%でした。結果は大方が予想通りでしたが、全体の約4分の1の人が歌詞カードを見ないとは驚き!耳で分かるからいい、ということなんでしょうか?(私は耳で聴いたものと実際の歌詞が異なることがたまにあるのでちゃんと見るようにしています)

 

4. CDの聴き方について

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「コンポやCDプレイヤーなどで聴く」と答えた方が20.3%、「パソコンに取り込んで音楽プレイヤーに入れて聴く」と答えた方が47.3%、「パソコンに取り込んでパソコンで聴く」と答えた方が23%、「車に備え付けのプレイヤーで聴く」と答えた方が8.1%でした。(プレイヤーが故障中でDVDしか見ないという方もいらっしゃいました、早く直りますように!)さすが現代人!という結果であると感じました(笑)

 

 5. CDが先か、PVが先か?

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先にDVDを見る人が約75%で本当に驚いた!それだけ皆さんPVを楽しみにしているんですね。この結果は本当に驚きました。(とはいっても母数が80人いないので一結果として受けて止めていただけたらありがたいです)私自身最初はCDで聴いて何の先入観もなく(それはそれで難しいですが)受け止めてからPVで世界観を広げたいタイプなんですが…DVDを先に見てみるのも面白いかも?と思いました。

 

6. 事前に公式サイトなどで発表される作詞作曲者について

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時々チェックする方が多いという結果になりました。グループによっては作詞作曲者がメンバーの場合先に大きく宣伝されることもあるそうで!自分では調べないけれどTwitterで流れてくるのを見るという方もいました。そういったことはあってもやはり、全くチェックしない人が3割というのは意外に少ないなぁという気がします。私自身好きな系統の曲は大体同じ作詞家さん作曲家さんなので、何かない限りチェックしています。特にカップリングで好きな作詞作曲家さんだったときなんてとってもワクワクしますよね…!

 

おわりに

新曲を手に入れた時、発売が決まって手に入るのを今か今かと待っている時。みんなはどんなことをしているのだろう?という疑問から始まったこのアンケート。こういう傾向があるのかもしれない?という程度に受け止めていただけたら幸いです。私の個人的な好奇心から始まったものでありながらも快く回答してくださった皆さん、コメントで意見やら好きな人への愛やらを伝えてくださった皆さん、本当にありがとうございました!

 

ここにいるのは

 

これはやっぱり書き留めておかないといけないことかな、とふいに思い書き進めてます。ここにしては珍しい、あの人のこと。ずっと応援してきた彼のこと。

 

改めて二宮さん、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞の受賞おめでとうございます。

 

正直今回の映画は公開初日に観に行けなかった時から、もうこの作品は観にいけないんだろうなと思っていました。というのも、学校生活が忙しくてそんな時間はなかった。作ればよかったんだけれど、それもできないくらい切羽詰まってた。だから今までのどんな作品よりも雑誌をはじめその他メディアを追えてない。それはそれはプラチナデータのときと比べたら雲泥の差。だから包み隠さず言います。今までのどの作品よりも思い入れのない作品だった。

 

だから。優秀賞に選ばれてあの名誉ある場に呼ばれる、あのレッドカーペットの上を歩くと知ったときに素直に嬉しいとは思った、光栄だなとは思った…けど。他人事のようで、あぁフォロワーさんが行ったという報告をいっぱいしてくれてたなぁ、あの作品で受賞できるって彼にとって嬉しいんじゃないのかなという風にしか思っていなかった。思えなかった。言い意味でも悪い意味でもドライな反応だった。それはもう、私は二宮担じゃないのかもしれない、なくなってしまったのかもしれないと思うまでで…複雑思いを抱えて授賞式のその日を待っていた。

 

でもね、本当に自分でもびっくりした。二宮さんが登場した際に出た言葉が「にのちゃぁん…」でいろんな意味でなにも変わってなかった。馬鹿みたいに泣くことも自担の名前を実際に口に出して叫んで噛みしめることも、少し成長した今なら…もしかしたらもう自担と呼べるほどの感情を持っていないかもしれない今ならないと思ってた。思わず泣きながら笑ってしまった。「あぁよかった、私は二宮担だ」って。もちろんその反応ひとつで実感したわけではないけれど。

 

 黒木華ちゃんが壇上に上がってお話ししているとき。最優秀助演女優賞で名前が呼ばれたとき。ものすごく優しい表情だった。嬉しそうで誇らしくて、本当に愛しいものをみるような顔で。この人は撮影中もこんな風に現代にひとり残してきた町子を想って、心配して愛し続けて…たくさんの優しさを注いできたのかなって手に取ってわかるようで。共演者が心地よく演技できるようにって動ける彼だからとは思ってたけどここまで優しい表情するんだなぁ…知らなかったかも、本当に思い入れのある作品なんだなって思った。今まで共演者が受賞して泣いてたことなんてあったっけ。めったに泣かないもんあの人。お母さんの吉永小百合さんが登壇したときに抜かれたカメラも、本当に優しい瞳をしてて。いたずら好きな男の子みたいな顔して、母親がこうやって褒められてるのを嬉しそうに見守る本当の息子のようで。愛がいっぱい溢れてた。彼の感情が溢れてた。

 

ひとつひとつのシーンに私が知らない二宮和也がいた。それはとても嬉しくて、ひとつのところに留まらず前へ歩いている自担がかっこいいと思った。…でも、やっぱり寂しかったんだよ。言わなかったけど、…言えなかったけど。うぬぼれと思われてもいい。彼のことが好きで好きで仕方なかったはずなのに、こんなに知らないところがあって。もちろん全部知ることなんかできないし知りたくもない。アイドルだから、アイドルは夢を与える仕事でしょ?僕が演技をしたものを見る人に、お金を払ってまで足を運んでくれる人たちにこっち側の事情は一切関係ないでしょ?って馬鹿みたいに真面目に言う二宮さんがかっこよくて好きで仕方なくて。(そのせいで他のどんな人を応援するときもそのスタンスになってしまって、その人を応援してるほかの人との微妙に温度差ができてしまうのが難点なんだけど)だから珍しく感情を出してる二宮和也が嬉しくて、でもなんだかそわそわして落ち着かなくて。その何とも言えない感情の終着点が「にのちゃん…」だった。

 

そんなことを思いつつ、大好きな山田さんの新人賞受賞で大泣きして。これでもかってくらい泣いて、泣いて。様々な感情が溢れだして大変だった。

trumpnomori.hatenablog.com

 

それで、いよいよやって来た最優秀主演男優賞の発表の前。登壇した二宮さんが話すのを見て…少し安心した。普段目上の人と話すみたいにフラットでお話し上手な二宮さんがそこにはいた。升アナにさゆゆ発言を言及されて秒で否定する彼が、かと思うと真面目に話し出す彼がいつもの姿でそこにいてくれた。でもまだ怖かった。そこにはきっと最優秀賞は違う人だろうなと思う自分がいたから。

 

そしてCM明けの発表。「最優秀男優賞は…母」と呼ばれた瞬間の目を丸くした顔。少し猫背気味のその姿。何よりも嬉しそうに彼の手をぶんぶんと振る吉永さん。彼が浮かべたその笑顔。トロフィーをいただくときのその低い姿勢。まさか、二宮さんが。ワイプや映像で異常に抜かれるなぁとは思ったけどまさか自担が。おめでとう、おめでとう…もうすべて忘れて祝福の言葉しか出てこない。

 

ここ数年で一番嬉しい言葉が、自担として彼を応援することに決めたときからその口から聞きたかった言葉がやっと聞けた。

「…悔しいなぁと思って」

人と比べることをあまりしない彼が、闘争心なんてほとんど出さなくてフラットなままでいる彼が。負けず嫌いなんてほど遠い彼が。そんなこと口に出すなんてもってのほかでどちらかと言うと違う分野で差別化を図ろうとしているようにも見える彼が。あの二宮和也が。先輩が受賞したその賞を同じ俳優として欲しいと思った。負けてられない、俺だって欲しい。悔しい。

 

言いたいことは伝えたいことは口に出さなきゃ伝わらない。こういう世界ならなおさらで、言葉に出しても伝わらないことのほうが多いかもしれない。個人的に5×10の土曜日の東京ドームでバッサリ言い放ったときみたいなはっきり言う彼が好きだけれど、本当に伝えたいことは何となくぼんやり隠して雑誌のインタビューに答える彼が二宮和也だから。心の内なんて、それも俳優業での思っていることなんて彼の表情を見ながら聞ける機会なんて一生ないんじゃないかって思ってたから。嬉しくて、ただただ嬉しくて。きっとこれも彼が成長したってことだろうなって思ったら応援してきてよかったって思って。私が好きでたまらない彼がそこにいた。それを実感することができて、幸せなんて言葉じゃ言い表せないほどこの上ない気持ちだった。

 

さらに追い打ちをかけるように「嵐の人たちも見てると思いますし…」の一言にはっとした。何にも変わってない。変わらない二宮和也はずっとそこにいた。考えてみればそうだ。CMの会見に出ても演技の仕事でもバラエティーでも、あの人は嵐の名前ばかり出して。硫黄島からの手紙で海外に行った際も「僕はアイドルです」と言って。このご時世アイドルやジャニーズというフィルターを外して見てほしいと願うことのほうが多いのに。良い意味でね、バカみたいに嵐というアイドルの看板を背負って立ち向かっていく彼がいて、彼は彼のままだった。なに一人で悲しくなってるの、不安になってるの。ここに大好きな二宮さんはいたじゃない。

 

その日は本当に忘れられない日になりました。ちゃんと次の日近くのやっている劇場に足を運んで『母と暮らせば』を観て。あぁこの人の担当でよかった、応援できるこの環境に感謝しよう、心の底からそう思いました。

 

おめでとう、本当におめでとう。誇りです、そして尊敬しています。

私たちもとっても嬉しいです。ありがとうございます。

また素敵な作品であなたの演技が見れますように。

モノクロが色づく頃に

※ネタバレを含む可能性がありますのでご了承ください

 

 

2016年3月4日。「ピンクとグレー」二回目の鑑賞を終えた。

行けそうな映画館での公開がその日までだったので、実質最終公開日。公開初日と公開最終日に大きなスクリーンで、あの作品を鑑賞できたことにまず感謝したいです、ありがとうございました。

 

なぜか一度目の鑑賞__初日に観た時よりも劇中で涙が出た。

ごっちとりばちゃんがサリーと共に引っ越し作業をするシーン。坂道を転がっていく野球ボール。

同窓会でりばちゃんとごっちが再会するシーン。

飲んだ後、昔のように騒ぎながら歩くごっちとりばちゃん。

嬉しそうにリボンのついたワインを片手にエレベーターを乗っているりばちゃん。

 __たとえ、それが演じられたもので。作られたものであったとしても…それを分かっていてもやはり涙は止まらなかった。

 

カットがかかった後の彼は、まるで別人だった。覇気がなくなったかのように瞳にいまいち光が見えない。どこか物思いにふけるような表情ばかり。あれほどまでカリスマ性を持った役を演じていたのに、その面影はどこに行ったと言いたくなるような顔だった。

 

そして、ラストシーン。個人的な感じ方と思って聞いてください。ここはまるっきり原作と異なっているのだけれど、どうしても…最後のりばちゃんがシゲさん__加藤シゲアキに見えて仕方なかった。幻想かはたまた夢の中なのか分からないけれどそこで吐露した想いや言葉は、彼が心の片隅で抱えていた思いと一致するんじゃないかなって。彼がどんな思いでどれだけの負担を心身にかけてこれを作り上げたのか、私たちは文面や本人の口からしか知ることができない。だけどもし、彼が「俺よりもピンクとグレーを愛してくれている」と言った監督や脚本の方がそういう想いもくみ取ってこういうラストシーンにしてくれたなら。私は彼を応援する身としてただただ感謝するしかないです。(彼の1万字インタビューを読めば分かると思います)

 

声を大にして言いたい。ぜひ原作を読んでほしい。映画は「ピンクとグレー」と言いながらも、どちらかと言うと(映像の色や光がそうであるというわけではなくて)コントラストの強い印象だった。原作には映画とはまた違った、湿っぽくて幻想的で、黒か白かもわからない、赤にも染まり切れない曖昧な世界が広がっている。そしてその世界は残酷なほど__綺麗だ。

 

そんなことを言いつつ、またいつものように話がまとまらなくなってしまいましたが。中島裕翔の初主演映画「ピンクとグレー」とても素敵で大きな爪痕を残すような作品でした。鑑賞できて本当によかった。ありがとうございました。

思い出すのはあの瞳

 

本当は順序立てて真面目に冷静に書きたかったのに、そんなものは音もたてず崩れ去っていきました。あぁ、好きな人の活躍が評価されるとこんなにも嬉しくてすべて忘れ去ってしまうほど大きな力を持ってるんだなって実感した。

 

山田さん。日本アカデミー賞新人俳優賞受賞おめでとうございます。

 

俳優山田涼介であなたを好きになったということも加わって、今回の受賞は感無量です。評価されることがすべてとは言わないけれど、やっぱり素直に嬉しかった。映画初主演。漫画が原作でアニメもある。羽住組での撮影。大変なことも悩んだことも、もちろん楽しんだことも新たな発見成長もあったと思います。それがこうやって賞の受賞に繋がった。きっとプロフィール欄には「映画『暗殺教室』をはじめドラマや映画に出演」と書かれるのでしょうか。心の底から嬉しく誇りに思います。

 

個人的な話をさせてください。映画『暗殺教室』が公開された当時、私はまだファンじゃなかった。受験が終わって一息ついていたころ、二宮さんが声で出演しているからという理由(+αで後輩の初主演映画の応援もしよう!純粋に面白そうで見てみたいし!ということ)で映画館に行った。2015年3月23日。

 

泣くつもりなんてなかったのに感動して気が付いたら涙がこぼれていた。殺せんせーの声は(担当から見ては)二宮和也の声と言うよりはもうその物語の世界に溶け込んだ声で、邪魔なんかしていなかった。山田さんの顔がこんなに綺麗でスクリーン映えすることを初めて知った。油断したら惚れそうって何度も言った。(まぁその数ヶ月後こんなに好きになるとは思ってないわけで)

 

そして、どうしても忘れられないシーンがある。鷹岡と渚の対決シーンだ。烏間先生に指名された渚がナイフを持ち鷹岡の首にそれを当てる。台詞は「殺そうとしなくていい、当てれば勝ちなんだ…」というようなものだったかと思います。ナイフを右手に持ち妖美とも言えるような笑みを向け、吸い込まれるようにナイフを鷹岡の首に持っていく。その時の瞳が忘れられない。

 

何も映していないように真っ黒で、でも吸い込まれてしまうような瞳。映画が終わった後友人にもそのことを言った覚えがあるくらい、印象的で…怖かった。この渚という人物はその可愛い外見とひ弱な雰囲気の内側に何を隠し持っているのだろう。これからどうやって困難に立ち向かっていくのだろう、と。それと同時に…山田涼介。この人は何を秘めているのだろう…それが純粋に怖いと思った。(その時に頭をよぎったのが後に好きになるきっかけとなる左目探偵EYE

 

 それがどれだけ大きなものとして自分の中に残っていたか、自覚するのはその数ヶ月後にTBS系で放送された「ゼウス」でのブレイブロードの山田さんのパフォーマンス。真ん中まで渡り切った後に体の向きを変え、後ろ向きで渡ろうとする。集中力を高めるために上を向き顔を正面に戻したその時の表情、その瞳に既視感があった。

 

「渚くんの目だ…」

 

今見直すとそこまで似てるか?と思う部分もあるのですがリアタイで見たあのゼウスは渚くんの目にしか見えなかった。

あぁ山田涼介は恐ろしい。油断したら惚れてしまう、あの瞳はなんだ…。そんな思いを心の片隅でずっと抱えて、気が付いたらここまで惚れて自担を名乗るところまで来てしまっていました。

 

そんな思い出のある、忘れられない作品でこんな名誉ある賞を受賞してくださったことがファンとしてもとても嬉しいです。これからも演技のお仕事よろしくお願いします。『暗殺教室~卒業編~』の公開も楽しみにしています。

 

本当に本当におめでとう。山田さんのこれからの役者としてのお仕事に素敵な縁がありますように。