恋焦がれし君へ ーJust For Youー
Just For You__ただ、君だけに。
自担が7のほうにいるから、という単純な理由ではなく。純粋に彼らの織りなす歌声とセレクトされる曲が私の好みなんだ…そう実感するきっかけとなったのがこの「Just For You」という曲。旧7体制の時に発売されたシングル曲「Hey! Say!」を除けば、ちゃんと聴いたのも動画を初めて見たのもこの曲だった。そんなわけで思い入れのあるこの曲について少し語ってみたいと思う。
まず、これほど7の高音を聴ける曲はない。BEST兄さんとの対比なのか、7の曲は全体的にキーが高いものが多いイメージだがJust For Youは群を抜いてキーが高い。そして珍しくバラードということもあり、(ライブでは踊っているが)かなりしっかりと聴かせる曲となっている。また、英語詞が多くハモリもしっかりやっているといったことを考えると、メンバーが全員成人する年となり公私ともに成長した彼らが『新境地』を切り開くために歌い上げた曲なのではないか…と思ってしまう自分もいる。もう少し詳しく見てみよう。
①歌う順番
上の表を見てほしい。お気付きだろうか?岡本という文字に注目してほしい。
近年の7の曲の歌う順番をまとめた表だが、明らかに「中島・山田・知念」の連続(順番が入れ替わることはあるが)で歌うことが定番であった。しかしどうだろう、Just For Youだけはその枠に入っていない。これが歌詞によるものなのか、それとも他に意図があってこのようになっているのかは分からない。しかしこれだけでも歌の表情に変化が出てくるのは間違いないだろう。 (それにしてもこの曲から圭人がサビまでの間に一人で歌ってるパートができるようになってすごくいい、いい、嬉しい)
②曲の構成
一般的な曲(2コーラスまである曲)となると流れは基本的に次のようになる。
1コーラス(A・Bメロ・サビ)→2コーラス(A・Bメロ・サビ)→大サビ→ラストサビ
ところがどうだろう、この曲の構成は次のようになっている。
1コーラス(A・Bメロ・サビ)→2コーラス(Cメロというのが正しいのかは分からないが、A・Bとは全く違うメロディー・サビ)→大サビ→ラストサビ
これが意味するものとは。またかと言われそうだが『挑戦』としか言いようがないだろう。この曲が明らかに他とは違う魅力を持っている一因を担っていると私は勝手に思っている。7の曲で初めてのバラード、それも曲の構成が変わっている。魅力が詰まってないはずないじゃないですか!だから、ぜひカットせずこのままライブでやってほしい。歌詞以前に曲の構成自体が魅力的なのだから。
③歌詞
本当はすべての歌詞を並べてひとつひとつ魅力を説明したいところだが、そうすると膨大な量になるため個人的に特に好きなところをメンバーのパートごとに紹介する。
◇山田涼介
君のいない日々が過ぎていくけれど
君といた日々 戻れないと分かっていても
I don't wanna let you go
どうやらファンの中では「山田涼介の愛は重い」と軽く有名みたいなのでそれを考慮に入れると…『愛が重い』!ぴったりなパートだな、と思う。高めで、細いわけではないのに儚くて今にも壊れてしまいそうな声がその世界観を創り上げる。最初の「君のいない日々が~」で一気に聴き手をその世界に連れ込んでしまうあたり、彼の恐ろしさと逃れられない魅力を感じる。もちろん涙なしでは聴けないほど澄んだフェイクも。
◇知念侑李
Any day, anytime いつまでも
振り返れば Don't know why
ちぃの声はすごく通るし、いい意味で変わった声だからはっきりと歌詞が聴き手に伝わる。だからあえて言うなら 『歌声による世界観ー山田涼介』『歌詞による世界観ー知念侑李』かと。『振り返れば Don't know why』は don't know whyの歌い方(特にwhy)が底抜けに優しい。ここを聴くと、ちぃが夜 道に降り積もった雪にそっと触れ手に載せて優しく微笑んでいる情景が思い浮かんで仕方ない。この曲自体が知念侑李という彼の真っ直ぐな歌声の魅力を存分に生かしたものなんじゃないか、とも思う。そして涼介・圭人のパートのハモリも担当している。この曲で一番活躍しているのは彼なんじゃないでしょうか。
◇岡本圭人
ほこり被った 窓際のギター
ここを圭人に歌わせてくれて本当にありがとうございますと関係各所にお礼を言って回りたいくらいです。余計にコンサートでギターを弾いているっていうのもあるけれど、このフレーズを圭人が歌うとリアリティーが出る。あと個人的には彼が歌うか行が特徴的で好きです。
◇中島裕翔
指で弾けば 思い出すのさ 今も
幼すぎたね Me & You
裕翔の高音は味があってとても好き。でもその魅力を言い表す言葉を私は持ち合わせていないので現在勉強中です。ただひとつ言えるのは、高音から低音に下がるときパートを任されることが多いのかなっていうのと、その歌声が変わっていて非常に魅力的だなと思う。
◆All member's part
I'll give you all my love for you
『for you』の声を重ねつつ曲のボルテージを一気に上げて盛り上がりを作る4人の綺麗な歌声。初めて聴いたときはここでボロ泣きでした。裕翔が「my love for you」と先行し、圭人が下で「for…」、ちぃが半ば叫ぶように「for you」、そして涼介の「for you」。それを皮切りとして始まるラストサビと涼介のフェイク。美しい、とか綺麗、という言葉でしか言い表せないのが悔しいくらいそこには彼らが作り出した『美しく悲しい結末の世界』がそこにはあった。
④最後に
ここまでつらつらと魅力を語ってきたわけですが。やはりこの曲は『挑戦』であって、この曲のあと彼らはある意味原点回帰というような曲を歌っている。…かわいい曲もいいけど、たまにはありえないほどかっこいい曲とかこういう曲も歌ってね。お願いしますね!!!(笑)