それがたとえ夢だとしても

これ以上好きにならないなんて 言わないよ絶対

天草流とはいったい何だったのか。

私のアカウントをフォローしてくださっている方なら分かる通り、最近私は軽率に「探偵学園Q」を観て天草流というキャラクターに堕ちてしまいました。もちろん探Qというミステリーにも。そこで自分なりに、何も考えずとりあえず天草流について語ってみたいと思います。たとえそれが後々見返したときに様々な感情を呼び起こそうとも。

 

まず、あの天草流という他のQクラスのメンバーにないような冷静さ。数馬は少々落ち着いている(どちらかと言えば大人ぶっている?)と言えてもキュウやメグ、キンタにあの冷静さはない。状況判断力・推理力はキュウが同じくらい長けていると思いますが、流は感情の部分で落ち着いている。いや、落ち着かなければQクラスにはいられないし冥王星の誘惑に負けてしまうから。それなのに!やっぱり中学生であり本人もまだ少年のためちゃくちゃ可愛い顔してるの…もう罪だと思う。甘いマスクに冷静な判断力、冷めた口調。それも謎解きと犯人にしか興味はない、なんて言ってのける彼はもう小悪魔の域を超えていると思う。

 

次に、冷たい口調とその後ろに見え隠れする闇。連続ドラマが開始される前に放送されたSPドラマでは最初口調は冷めたく冷めている性格だったけれど、終わるころには笑っていたし仲間意識もきちんと持っていました。もちろん、闇の内容になんか触れられることもありません。でもね、さすがドラマ。第1話からじゃんじゃんぶっこんできますよ、冥王星を。皮肉なことに、この冥王星が天草流の魅力を形成してると言っても過言ではないのでしょうか。彼はずっと自分の境遇に悩み続け、やはり翻弄されている。それを誰にも言わずたった一人で戦おうとする。その姿が切なくて、儚くて…でも、それが天草流なんだなとしか言いようがありませんでした。私の語彙力ではこれが限界です。

 

次に、天草流を演じる山田涼介の魅力。今まで知らなかったんですが、あれってまだグループ結成前だったんですね。本当に驚いた。だって…探QSPが初演技(とどこかの番組でやっていたはず)でしょ?その延長線上にある連続ドラマでこんなに彼に引き込まれて堕ちるとは思いませんでした。本当に彼の美しい顔(まだぷくぷくしてて可愛いんですが)と無表情がどれだけあの役に命を吹き込んでいるか…。誰もが笑えば可愛いんだろうな、とかすごくかっこよくてこれで優しかったら絶対モテるな、とか分かってしまう人なのに。なのにあの無表情と冷たさですべてを裏切られる。本当に罪。私は漫画を読んでいないので大きなことは言えないのですが、彼が天草流で本当に良かったと心の底から思います。

個人的には横顔と怖い顔(鋭い視線や睨み付けるとき)がいい。本当に怖い。危険な匂いがする。彼のもつ闇が前面に押し出されるような、なにか触れちゃいけないようなオーラを放ってるときが言葉で表せないくらいかっこいい。

 

天草流という人物の魅力。(性格や信条の部分) 

第四話で犯人を見つけるヒントになるかもしれない情報を自分に教えようとした女子学生が犯人の手によって殺されてしまう。このときの流は冥王星がガッツリ絡んでいる事件ではないのにいつもと比べて感情的であったような気がします。亡くなった女子学生の開いた目を優しく閉じてあげたり、犯人を追いつめた時のあの目。怒りをすべてその瞳に預けたような鋭い視線。「○○(犯人の名前)、もう逃げられないぞ」(おそらくこんなセリフだったはず)という言葉。自分は彼女を救えたはずだったのに、という思いがあるからこその動きだと思う。ちゃんと人間的な、そして熱い感情は見えない底のほうで眠っているんだろうなと思えた瞬間でした。

あと、最初の頃の「トリックと犯人しか興味がない」と簡単に言ってのけるような 少し狂気的な魅力を持った流も好きです。純粋に謎解きを楽しんでいる。これは最終話のあの場面(ネタバレになるので割愛します)でも共通する美しさ。狂ってるってやはり大事な要素だと思うんですよ。必ずそこには何か美しさが付加される。あの少し危ない雰囲気がやはり冥王星を連想させてしまって、あぁ…やっぱりと思ってしまう。本当に好き。その彼が「謎よもっと深まれ…ってね」なんて言われたら視聴者はどうすればいいの!もう倒れてしまうよ!

 

あともうひとつ。かなりコアかも。

流が「ごめん」と言わず「すまない…」と言うのがたまらなく大好きです。

 

…あーあ、また好きです、っていう結論で終わっちゃった。

とりあえず、最高にかっこいい謎めいた人物です…天草流は。