それがたとえ夢だとしても

これ以上好きにならないなんて 言わないよ絶対

数ヶ月のキオクとキロク

 

 

好きなものに何か起こった時に取る行動は個人的には3種類あると思う。離れるか向き合うか批判するか。その中で今回私がとったのは「向き合う」だった、ただそれだけだ。

 

理由は簡単である。あの時期の自分に彼らの楽曲が必要だったからだ。背中を押してくれる、一緒に苦しんで前に進もうともがいてくれる、一生懸命で美しくて優しい歌がそばに居てくれないとどうしても頑張れなかったからだ。

 

もうひとつ、自担のドラマ主演がとてつもなく嬉しかったというのもある。深夜ドラマ以外での初主演、人気漫画のドラマ化、メンバー全員の出演…コンスタントにドラマ出演を重ねて来たからこそのオファーであり掴み取った仕事だと確信している、でもその中身は「15周年」というアニバーサリーの年だからこその豪華さだった。それがあるから、あるなら、私はその日を楽しみにどんな苦境も乗り越えていける。ダメになってもあの人の演技が毎週観れる。私の入り口はあの人の演技を見たからで、その意味でも今回のドラマは思い入れが強かったのだ。

 

本当に毎日泣いていた6月。何度もうダメだと思ったか分からない。あまりにも苦しくて友人に泣きながら電話した時もあった。ふと気が緩んだだけで涙が溢れるのが日常茶飯事だった。少なくとも10年間のオタク人生の中で一番辛くて逃げ出したくて本当にもうダメだ、終わりだと思った。

 

離れればもう少し楽だったのかもしれない。幸い自分には好きなものがたくさんある、グループという単位だけでなく大好きなマンガや趣味も含めて。だけどそれは嫌だったし無理だった。だって大好きなんだ、4人で並んでいる姿を見ているのが、あの歌声が…やっぱり大好きだったから、半ば執着心のようなものも含めて離れられなかった。

 

そして、「BLUE」の発売。長くなるからここで話すのはやめるけれど、発売まで辿り着いたことが本当に嬉しくて…この1枚1500円弱にどれだけの夢と希望と将来が詰まっているのか、その意味を考え実感するのは初めてに近かった。画面を隔ててでは、大勢の前では無力だと打ちひしがれていた所に唯一あったカードだったと思う。それが応援歌であったのは偶然だろうけど、この曲じゃなきゃここまで頑張れなかったのかなとも思う。

 

7月が来た。メンバー2人の誕生日がある、そして自分の誕生日もある特別な月だ。ドラマが本格的に動き出して撮影が進みプロモーション活動が多くなった。主題歌が「生きろ」になった。その時点では発売が未定で本当に悔しかった。(9/12に発売されることになったよ!世界ありがとう!生きててよかった!)たくさんの音楽番組への出演があった。ドラマの1人目のゲストが発表されてスピンオフがネット配信された。まさかの高校時代の同級生であり、ゼロに対してかなりの恨みを抱えている役だった。正直しんどかった(メンタル抉られるという意味でもあるけど、それ以上にこの関係を同じグループの人同士がやることに嬉しさと興奮で心が震えるから)。その中で動画配信サービスで初週一位になったというお知らせも嬉しかったな。裏側で楽しそうに笑い合うのが見れたのも本当に嬉しかった。

 

8月が来た。

 

私は別の個人的なことで気分はどん底にいて、それに加えてコンサートに参加できないとまで来るとさすがに堪えた。それでも毎日味スタでのコンサートが成功してくれることだけを願っていた。そしてコンサート初日の前日夜、友人から制作開放席が当たったと連絡が来た。慌てて一緒に行く友人に連絡をして泣きながら用意をした。このときは「神様は見てくれているんだなぁ」とぼんやり思ったよ、号泣しながら。まさか行けると思っていなかったから…本当にありがとうございます。感謝してもしきれない。

 

 

そして、時は来た。

 

 

真っ赤なタオルを掲げる4人に大歓声のスタジアム。背後にはお城を模したセット。上から覗くのは綺麗に晴れた空。4人がそこにいる、それだけ、だけどそれだけでよかった。号泣するだろうなと思ってたのに実際出たのは笑顔とシゲさんが転んだ瞬間の悲鳴だったけど(笑)本当に楽しい時間をありがとうございました。これからもよろしくね。大好きです。これからもついていくよ。そして頑張ってね。

 

これからも険しい道は続くだろうし、お祭りモードが終わったあとが本当に勝負の時なんだろう。だけど今はこの幸せと穏やかな時間に浸っていたいな、と思う。そして約3ヶ月前の自分に言ってあげたい。ただひたすら前を見て頑張れ、負けるな、辛くて泣いても打ちひしがれそうになっても決して離すなと。数ヶ月後はやっぱり彼らに救われているよ、だから頑張れと。信じて進め、迷ってもいい、決してその手を離すな。

 

 

最後に。

 

やっぱり君たち最高にファンタスティックだよ!!!!

 

 

 

 (2018年8月 個人の記録として)