それがたとえ夢だとしても

これ以上好きにならないなんて 言わないよ絶対

【アンケート結果】新曲に対する行動について

アンケートにご協力していただいたのに、すっかり結果をまとめ公表するのを忘れていました。大変遅くなりましたが、少々前に行ったアンケートの結果を発表しようと思います。しばしお付き合いください。

 

アンケートの概要

新曲に対する行動についてのアンケートをGoogleフォーム上で行いました。(現在回答は締め切っています)

docs.google.com

アンケートはTwitter上でフォロワーさんに拡散していただきました。ご回答いただいた74名の皆さん、ご協力ありがとうございました。

 

アンケート結果

1. あなたはどのグループを応援していますか?(1グループ回答)

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当たり前と言えば当たり前ですが、私自身ももちろん、フォロワーさんにJUMPのファンが多いためこのような結果になっています。それにも関わらずご協力いただきありがとうございました。

 

2. ラジオ・TVのWSなどで発売日前に新曲(PV)が解禁されるとき

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「聴く」と答えた方が91.9%、「聴かない」と答えた方が4.1%でした。あくまで個人の印象ですが、最近はしっかりと新曲・PV解禁のWSやラジオ放送を宣伝するようになった気がします。そういった影響もありこのような結果になっているのではないでしょうか。

 

3. 新曲の聴き方について

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「曲を聴いてから歌詞カードを見る」と答えた方が63.5%、「歌詞カードを見ない」と答えた方が23%、「歌詞カードを見てから曲を聴く」と答えた方が10.8%、「聴きながら歌詞カードを見る」と答えた方が2.7%でした。結果は大方が予想通りでしたが、全体の約4分の1の人が歌詞カードを見ないとは驚き!耳で分かるからいい、ということなんでしょうか?(私は耳で聴いたものと実際の歌詞が異なることがたまにあるのでちゃんと見るようにしています)

 

4. CDの聴き方について

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「コンポやCDプレイヤーなどで聴く」と答えた方が20.3%、「パソコンに取り込んで音楽プレイヤーに入れて聴く」と答えた方が47.3%、「パソコンに取り込んでパソコンで聴く」と答えた方が23%、「車に備え付けのプレイヤーで聴く」と答えた方が8.1%でした。(プレイヤーが故障中でDVDしか見ないという方もいらっしゃいました、早く直りますように!)さすが現代人!という結果であると感じました(笑)

 

 5. CDが先か、PVが先か?

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先にDVDを見る人が約75%で本当に驚いた!それだけ皆さんPVを楽しみにしているんですね。この結果は本当に驚きました。(とはいっても母数が80人いないので一結果として受けて止めていただけたらありがたいです)私自身最初はCDで聴いて何の先入観もなく(それはそれで難しいですが)受け止めてからPVで世界観を広げたいタイプなんですが…DVDを先に見てみるのも面白いかも?と思いました。

 

6. 事前に公式サイトなどで発表される作詞作曲者について

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時々チェックする方が多いという結果になりました。グループによっては作詞作曲者がメンバーの場合先に大きく宣伝されることもあるそうで!自分では調べないけれどTwitterで流れてくるのを見るという方もいました。そういったことはあってもやはり、全くチェックしない人が3割というのは意外に少ないなぁという気がします。私自身好きな系統の曲は大体同じ作詞家さん作曲家さんなので、何かない限りチェックしています。特にカップリングで好きな作詞作曲家さんだったときなんてとってもワクワクしますよね…!

 

おわりに

新曲を手に入れた時、発売が決まって手に入るのを今か今かと待っている時。みんなはどんなことをしているのだろう?という疑問から始まったこのアンケート。こういう傾向があるのかもしれない?という程度に受け止めていただけたら幸いです。私の個人的な好奇心から始まったものでありながらも快く回答してくださった皆さん、コメントで意見やら好きな人への愛やらを伝えてくださった皆さん、本当にありがとうございました!

 

ここにいるのは

 

これはやっぱり書き留めておかないといけないことかな、とふいに思い書き進めてます。ここにしては珍しい、あの人のこと。ずっと応援してきた彼のこと。

 

改めて二宮さん、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞の受賞おめでとうございます。

 

正直今回の映画は公開初日に観に行けなかった時から、もうこの作品は観にいけないんだろうなと思っていました。というのも、学校生活が忙しくてそんな時間はなかった。作ればよかったんだけれど、それもできないくらい切羽詰まってた。だから今までのどんな作品よりも雑誌をはじめその他メディアを追えてない。それはそれはプラチナデータのときと比べたら雲泥の差。だから包み隠さず言います。今までのどの作品よりも思い入れのない作品だった。

 

だから。優秀賞に選ばれてあの名誉ある場に呼ばれる、あのレッドカーペットの上を歩くと知ったときに素直に嬉しいとは思った、光栄だなとは思った…けど。他人事のようで、あぁフォロワーさんが行ったという報告をいっぱいしてくれてたなぁ、あの作品で受賞できるって彼にとって嬉しいんじゃないのかなという風にしか思っていなかった。思えなかった。言い意味でも悪い意味でもドライな反応だった。それはもう、私は二宮担じゃないのかもしれない、なくなってしまったのかもしれないと思うまでで…複雑思いを抱えて授賞式のその日を待っていた。

 

でもね、本当に自分でもびっくりした。二宮さんが登場した際に出た言葉が「にのちゃぁん…」でいろんな意味でなにも変わってなかった。馬鹿みたいに泣くことも自担の名前を実際に口に出して叫んで噛みしめることも、少し成長した今なら…もしかしたらもう自担と呼べるほどの感情を持っていないかもしれない今ならないと思ってた。思わず泣きながら笑ってしまった。「あぁよかった、私は二宮担だ」って。もちろんその反応ひとつで実感したわけではないけれど。

 

 黒木華ちゃんが壇上に上がってお話ししているとき。最優秀助演女優賞で名前が呼ばれたとき。ものすごく優しい表情だった。嬉しそうで誇らしくて、本当に愛しいものをみるような顔で。この人は撮影中もこんな風に現代にひとり残してきた町子を想って、心配して愛し続けて…たくさんの優しさを注いできたのかなって手に取ってわかるようで。共演者が心地よく演技できるようにって動ける彼だからとは思ってたけどここまで優しい表情するんだなぁ…知らなかったかも、本当に思い入れのある作品なんだなって思った。今まで共演者が受賞して泣いてたことなんてあったっけ。めったに泣かないもんあの人。お母さんの吉永小百合さんが登壇したときに抜かれたカメラも、本当に優しい瞳をしてて。いたずら好きな男の子みたいな顔して、母親がこうやって褒められてるのを嬉しそうに見守る本当の息子のようで。愛がいっぱい溢れてた。彼の感情が溢れてた。

 

ひとつひとつのシーンに私が知らない二宮和也がいた。それはとても嬉しくて、ひとつのところに留まらず前へ歩いている自担がかっこいいと思った。…でも、やっぱり寂しかったんだよ。言わなかったけど、…言えなかったけど。うぬぼれと思われてもいい。彼のことが好きで好きで仕方なかったはずなのに、こんなに知らないところがあって。もちろん全部知ることなんかできないし知りたくもない。アイドルだから、アイドルは夢を与える仕事でしょ?僕が演技をしたものを見る人に、お金を払ってまで足を運んでくれる人たちにこっち側の事情は一切関係ないでしょ?って馬鹿みたいに真面目に言う二宮さんがかっこよくて好きで仕方なくて。(そのせいで他のどんな人を応援するときもそのスタンスになってしまって、その人を応援してるほかの人との微妙に温度差ができてしまうのが難点なんだけど)だから珍しく感情を出してる二宮和也が嬉しくて、でもなんだかそわそわして落ち着かなくて。その何とも言えない感情の終着点が「にのちゃん…」だった。

 

そんなことを思いつつ、大好きな山田さんの新人賞受賞で大泣きして。これでもかってくらい泣いて、泣いて。様々な感情が溢れだして大変だった。

trumpnomori.hatenablog.com

 

それで、いよいよやって来た最優秀主演男優賞の発表の前。登壇した二宮さんが話すのを見て…少し安心した。普段目上の人と話すみたいにフラットでお話し上手な二宮さんがそこにはいた。升アナにさゆゆ発言を言及されて秒で否定する彼が、かと思うと真面目に話し出す彼がいつもの姿でそこにいてくれた。でもまだ怖かった。そこにはきっと最優秀賞は違う人だろうなと思う自分がいたから。

 

そしてCM明けの発表。「最優秀男優賞は…母」と呼ばれた瞬間の目を丸くした顔。少し猫背気味のその姿。何よりも嬉しそうに彼の手をぶんぶんと振る吉永さん。彼が浮かべたその笑顔。トロフィーをいただくときのその低い姿勢。まさか、二宮さんが。ワイプや映像で異常に抜かれるなぁとは思ったけどまさか自担が。おめでとう、おめでとう…もうすべて忘れて祝福の言葉しか出てこない。

 

ここ数年で一番嬉しい言葉が、自担として彼を応援することに決めたときからその口から聞きたかった言葉がやっと聞けた。

「…悔しいなぁと思って」

人と比べることをあまりしない彼が、闘争心なんてほとんど出さなくてフラットなままでいる彼が。負けず嫌いなんてほど遠い彼が。そんなこと口に出すなんてもってのほかでどちらかと言うと違う分野で差別化を図ろうとしているようにも見える彼が。あの二宮和也が。先輩が受賞したその賞を同じ俳優として欲しいと思った。負けてられない、俺だって欲しい。悔しい。

 

言いたいことは伝えたいことは口に出さなきゃ伝わらない。こういう世界ならなおさらで、言葉に出しても伝わらないことのほうが多いかもしれない。個人的に5×10の土曜日の東京ドームでバッサリ言い放ったときみたいなはっきり言う彼が好きだけれど、本当に伝えたいことは何となくぼんやり隠して雑誌のインタビューに答える彼が二宮和也だから。心の内なんて、それも俳優業での思っていることなんて彼の表情を見ながら聞ける機会なんて一生ないんじゃないかって思ってたから。嬉しくて、ただただ嬉しくて。きっとこれも彼が成長したってことだろうなって思ったら応援してきてよかったって思って。私が好きでたまらない彼がそこにいた。それを実感することができて、幸せなんて言葉じゃ言い表せないほどこの上ない気持ちだった。

 

さらに追い打ちをかけるように「嵐の人たちも見てると思いますし…」の一言にはっとした。何にも変わってない。変わらない二宮和也はずっとそこにいた。考えてみればそうだ。CMの会見に出ても演技の仕事でもバラエティーでも、あの人は嵐の名前ばかり出して。硫黄島からの手紙で海外に行った際も「僕はアイドルです」と言って。このご時世アイドルやジャニーズというフィルターを外して見てほしいと願うことのほうが多いのに。良い意味でね、バカみたいに嵐というアイドルの看板を背負って立ち向かっていく彼がいて、彼は彼のままだった。なに一人で悲しくなってるの、不安になってるの。ここに大好きな二宮さんはいたじゃない。

 

その日は本当に忘れられない日になりました。ちゃんと次の日近くのやっている劇場に足を運んで『母と暮らせば』を観て。あぁこの人の担当でよかった、応援できるこの環境に感謝しよう、心の底からそう思いました。

 

おめでとう、本当におめでとう。誇りです、そして尊敬しています。

私たちもとっても嬉しいです。ありがとうございます。

また素敵な作品であなたの演技が見れますように。

モノクロが色づく頃に

※ネタバレを含む可能性がありますのでご了承ください

 

 

2016年3月4日。「ピンクとグレー」二回目の鑑賞を終えた。

行けそうな映画館での公開がその日までだったので、実質最終公開日。公開初日と公開最終日に大きなスクリーンで、あの作品を鑑賞できたことにまず感謝したいです、ありがとうございました。

 

なぜか一度目の鑑賞__初日に観た時よりも劇中で涙が出た。

ごっちとりばちゃんがサリーと共に引っ越し作業をするシーン。坂道を転がっていく野球ボール。

同窓会でりばちゃんとごっちが再会するシーン。

飲んだ後、昔のように騒ぎながら歩くごっちとりばちゃん。

嬉しそうにリボンのついたワインを片手にエレベーターを乗っているりばちゃん。

 __たとえ、それが演じられたもので。作られたものであったとしても…それを分かっていてもやはり涙は止まらなかった。

 

カットがかかった後の彼は、まるで別人だった。覇気がなくなったかのように瞳にいまいち光が見えない。どこか物思いにふけるような表情ばかり。あれほどまでカリスマ性を持った役を演じていたのに、その面影はどこに行ったと言いたくなるような顔だった。

 

そして、ラストシーン。個人的な感じ方と思って聞いてください。ここはまるっきり原作と異なっているのだけれど、どうしても…最後のりばちゃんがシゲさん__加藤シゲアキに見えて仕方なかった。幻想かはたまた夢の中なのか分からないけれどそこで吐露した想いや言葉は、彼が心の片隅で抱えていた思いと一致するんじゃないかなって。彼がどんな思いでどれだけの負担を心身にかけてこれを作り上げたのか、私たちは文面や本人の口からしか知ることができない。だけどもし、彼が「俺よりもピンクとグレーを愛してくれている」と言った監督や脚本の方がそういう想いもくみ取ってこういうラストシーンにしてくれたなら。私は彼を応援する身としてただただ感謝するしかないです。(彼の1万字インタビューを読めば分かると思います)

 

声を大にして言いたい。ぜひ原作を読んでほしい。映画は「ピンクとグレー」と言いながらも、どちらかと言うと(映像の色や光がそうであるというわけではなくて)コントラストの強い印象だった。原作には映画とはまた違った、湿っぽくて幻想的で、黒か白かもわからない、赤にも染まり切れない曖昧な世界が広がっている。そしてその世界は残酷なほど__綺麗だ。

 

そんなことを言いつつ、またいつものように話がまとまらなくなってしまいましたが。中島裕翔の初主演映画「ピンクとグレー」とても素敵で大きな爪痕を残すような作品でした。鑑賞できて本当によかった。ありがとうございました。

思い出すのはあの瞳

 

本当は順序立てて真面目に冷静に書きたかったのに、そんなものは音もたてず崩れ去っていきました。あぁ、好きな人の活躍が評価されるとこんなにも嬉しくてすべて忘れ去ってしまうほど大きな力を持ってるんだなって実感した。

 

山田さん。日本アカデミー賞新人俳優賞受賞おめでとうございます。

 

俳優山田涼介であなたを好きになったということも加わって、今回の受賞は感無量です。評価されることがすべてとは言わないけれど、やっぱり素直に嬉しかった。映画初主演。漫画が原作でアニメもある。羽住組での撮影。大変なことも悩んだことも、もちろん楽しんだことも新たな発見成長もあったと思います。それがこうやって賞の受賞に繋がった。きっとプロフィール欄には「映画『暗殺教室』をはじめドラマや映画に出演」と書かれるのでしょうか。心の底から嬉しく誇りに思います。

 

個人的な話をさせてください。映画『暗殺教室』が公開された当時、私はまだファンじゃなかった。受験が終わって一息ついていたころ、二宮さんが声で出演しているからという理由(+αで後輩の初主演映画の応援もしよう!純粋に面白そうで見てみたいし!ということ)で映画館に行った。2015年3月23日。

 

泣くつもりなんてなかったのに感動して気が付いたら涙がこぼれていた。殺せんせーの声は(担当から見ては)二宮和也の声と言うよりはもうその物語の世界に溶け込んだ声で、邪魔なんかしていなかった。山田さんの顔がこんなに綺麗でスクリーン映えすることを初めて知った。油断したら惚れそうって何度も言った。(まぁその数ヶ月後こんなに好きになるとは思ってないわけで)

 

そして、どうしても忘れられないシーンがある。鷹岡と渚の対決シーンだ。烏間先生に指名された渚がナイフを持ち鷹岡の首にそれを当てる。台詞は「殺そうとしなくていい、当てれば勝ちなんだ…」というようなものだったかと思います。ナイフを右手に持ち妖美とも言えるような笑みを向け、吸い込まれるようにナイフを鷹岡の首に持っていく。その時の瞳が忘れられない。

 

何も映していないように真っ黒で、でも吸い込まれてしまうような瞳。映画が終わった後友人にもそのことを言った覚えがあるくらい、印象的で…怖かった。この渚という人物はその可愛い外見とひ弱な雰囲気の内側に何を隠し持っているのだろう。これからどうやって困難に立ち向かっていくのだろう、と。それと同時に…山田涼介。この人は何を秘めているのだろう…それが純粋に怖いと思った。(その時に頭をよぎったのが後に好きになるきっかけとなる左目探偵EYE

 

 それがどれだけ大きなものとして自分の中に残っていたか、自覚するのはその数ヶ月後にTBS系で放送された「ゼウス」でのブレイブロードの山田さんのパフォーマンス。真ん中まで渡り切った後に体の向きを変え、後ろ向きで渡ろうとする。集中力を高めるために上を向き顔を正面に戻したその時の表情、その瞳に既視感があった。

 

「渚くんの目だ…」

 

今見直すとそこまで似てるか?と思う部分もあるのですがリアタイで見たあのゼウスは渚くんの目にしか見えなかった。

あぁ山田涼介は恐ろしい。油断したら惚れてしまう、あの瞳はなんだ…。そんな思いを心の片隅でずっと抱えて、気が付いたらここまで惚れて自担を名乗るところまで来てしまっていました。

 

そんな思い出のある、忘れられない作品でこんな名誉ある賞を受賞してくださったことがファンとしてもとても嬉しいです。これからも演技のお仕事よろしくお願いします。『暗殺教室~卒業編~』の公開も楽しみにしています。

 

本当に本当におめでとう。山田さんのこれからの役者としてのお仕事に素敵な縁がありますように。

言葉の力は偉大で、映像の力は絶大で。

 

遅ればせながら先日、『掟上今日子の備忘録』原作を読み終えた。ドラマ化されるずっと前から知っていて、何なら設定から装丁まで完璧に覚えていた小説。というのも、本の雑誌ダ・ヴィンチ』で新刊として紹介されているのを見ていたからだった。何であのときすぐに買って読まなかったのだろうと今では後悔している。

 

これを綴り始めた理由は、ただ全体の感想を書きたいと思ったからではなく心揺さぶられ忘れられない部分があったから。ただの戯言と思って通り過ぎてくれれば幸いです。

 

隠館厄介が小説家である須永昼兵衛の別荘に行き、書棚に入った彼の著作を手に取って読み進めた時の心の声が次の通りである。

忘れているものだ。そして、覚えているものだ。なるほど、新しい知識を知り、 新しい体験をするというのは快感だが、同様に、忘れている知識や体験を思い出すという行為も快感である__気持ちいい。

西尾維新. “お暇ですか、今日子さん”. 掟上今日子の備忘録. 講談社, 2014, p.161.)

衝撃的だった。確かにもし自分が同じ状況になってもきっとそう思うだろう、こんなに的確に言葉で表現することはできないにしても。同時に思い出されたのはやはり「彼ら」のこと。特に言うなら「私が山田涼介を好きになったあのドラマ」のことだ。

 

去年の7月。軽い気持ちで覗いた動画サイトで全く同じことを体験した。正直自分を疑うほど話の流れを覚えていたし、結末も忘れてはいなかった。でもかなり前の作品だ、さすがに演者の表情まで覚えているわけがない。…だから。

 

知っているのに知らない表情。見たはずなのに経験したことのない、覚えていない感情。受け取るすべてが、溢れ出す様々な感情が快感で背筋が伸びる気持ちだった。初見とも違う、よく知る大好きな作品とも違う驚きと喜びと懐かしさを感じた瞬間。この感情は恐ろしい。字の如く坂を転がり落ちるように彼に、彼らに落ちていったことを考えると相当大きくて抗えないような重みをもった思いだったんだろうなと思う。

 

話が多少脱線しましたがひとつ言いたいのは、このような様々な経緯や感情を一瞬で呼び起こしたこの表現が、言葉が偉大だということ。表現次第で受け取る印象や情報はまるっきり変わってしまうしその伝え方は数え切れないほどあるという危ない橋を渡らねばならない点はあるが、だからこそこちらが抱く感情も無限だ。受け取るのが誰か、どんな状況に置かれた人かによっても変わる。だから、本当に言葉というものは偉大だと思う。

 

一方映像はどうだろう。映像はこちらに考える隙を与えないことのほうが多いと個人的には思う。余計なものはそぎ落としたり設定を変え、不足しているものは付け加える。皆が同じ先を見て物語と寄り添っていけるように作られている。だからドラマのあのシーンを見てもこんなことは思い出さなかったし、あぁそうなんだ程度で終わってしまった。

 

映像が悪いとかそういうことを言いたいのではなく、そういう隙を与えないからこそ「映像は絶大」なのだと実感したということを記しておきたいと思う。人にもよるとは思うが映像と小説を両方楽しんだ人との場合、題名を聞いた時に思い出すのはおそらく「映像」の画だと思う。音と写真が組み合わさって表現された世界の力は強い。そして小説では表現できなかった音…特に音楽が加わることでその世界が豊かになる。追加設定が功を成せばまた広がる。だから映像は面白い。

 

上手くまとめることはできないけれど、とにかくこの一場面だけでも感動をよみがえらせる威力をもつほど素敵な言葉が並べられていたし純粋に読書が楽しかった。ドラマの微笑ましい雰囲気や原作では登場しないサンドグラスのメンバーの法郎さんまくるちゃん塗くんを思い出して懐かしくなった。復活してほしい、そして原作は続きを早く読みたい限りです。あぁ、とにかく楽しくて愛おしかった。結局それだけなんです。

 

メンバーカラーとファンの好きな色の関係性(Hey! Say! JUMP)

自担のメンバーカラーとファンの好きな色の関係性(Hey! Say! JUMP

みなさんお待たせいたしました。先日Googleフォームで協力していただいたアンケートの集計結果が出たのでご報告いたします。(https://docs.google.com/forms/d/17hfmzC-4zcYEt2o-QDYLG5m21K8tZlIX2L_W0XK8dgo/closedform) (現在投票は締め切っております)

 

はじめに(お詫び)(できれば読んでいただきたいです)

アンケートの途中結果を見ていたにも関わらず重大なミスをおかしてしまいました。

 

『高木担の票が一票もない』

 

やらかした。完全やってしまった。全国の高木担の方申し訳ございません!!このアンケートはTwitterでフォロワーさんに拡散していただいたのですが、私自身は山田担でフォロワーさんに高木担の方がいなかったこともあり高木担の方のところまで届かなかった…!それを気づいたのがアンケートを締め切った後。完全に私の勘違いでした。もう一度言います。本当に高木担の方申し訳ありませんでした!(今後またアンケートをやる機会がありましたらその時はよろしくお願いいたします)

 

また、投票総数109票という多くの方にご協力いただきました。しかしこれもファンの数と比べたらほんの一握り、いや米粒ほどにしか満たないでしょう。そのため「もしかしたらこういう傾向があるのかもしれないな」程度のスタンスで見ていただけたらと思います。

 

投票結果

①全体の結果

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投票総数109人中、トップは伊野尾担の方で24人の回答をいただきました(おそらく伊野尾担のフォロワーさんが多いため?)。その次に多かったのが八乙女担の方で22人でした。

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回答いただいた方全体の「好きな色は何色ですか?」という質問の回答です。当たり前ですが、実に様々でした!そんな中でもやはりピンクは強い。JUMPのファンの方々は白やピンクが似合う、かわいいイメージがあったので(※個人的なイメージ)納得と言えば納得でした。

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 これはかなり意外でした。およそ半分を占めていたピンク+青+オレンジの数がかなり減り、黒と白の一騎打ちのような状態になっている。着やすい服の色、合わせやすい服の色という点で色によって差があるのは感じてはいましたが、ここまではっきりするとは思っていませんでした。 

 

②メンバー別の結果
  1. 山田担

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正直、票数が10票未満だとあまり参考にはならないのではないかと思っています。そんなことを念頭にいれつつ山田担の方の結果を見てみましょう。これが、面白いほどに票が割れた(笑)票数が8なので仕方がないのですが…

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同様に洋服の色も割れた。でもこれが「好きな色」のアンケートと違うのは、前者は暖色が中心であり後者は寒色系が多いということ(その他に含まれるのはいずれも寒色)。このふたつのアンケートから分かることがあるとすれば(もしかして)好きな色に偏りはないのかもしれない…(しあるかもしれない…?)ということかなぁ、と思います。

 

    2. 知念担

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投票総数14人。非常に分かりやすいはっきりとした結果!知念さんのメンバーカラーであるピンクが半分以上を占めています。(ちなみにその他に含まれるのは寒色系でした)それでは洋服の色を見てみましょう。

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圧倒的な白の人気。こんなにはっきりしているとは正直思わなかったです(笑)

この2つの回答結果を見ると、やはりかわいい女子らしい色が好きな人が知念担の中に葉多いのかなと思いました。

 

  3. 中島裕翔

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 投票総数は山田担と同様8票なのであまり参考にはならないかもしれません。あえて言うならば自担のメンバーカラーである水色を選んだ方が多かった。どちらかと言えば寒色系を選ぶ方の方が多かったかも?

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ここは白の圧倒的人気。そして暖色が少ない!

2つのグラフを見て言えることは、もしかしたら洋服の色は白に偏ることが多いのかも…?ということでしょうか。

 

  4. 岡本圭人

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総投票数9人のため確かなデータとは言い難い部分も多くありますが…これも意外でした、ピンクが多い!そして同じくらいの票数の山田担・中島担と比べて色のばらつきが小さい。

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まさか三色でまとまるとは思っていなかった。そしてここに来てメンバーカラーである緑色の洋服が多いという意見がなかったことが他との違いでしょうか。

2つのグラフを見て(偶然の可能性もあるけど)色のばらつきが小さく、また洋服は寒色系を好む人が多いのかも?と思いました。

 

  5. 有岡大貴

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総投票数15票。ばらつきはあるものの、メンバーカラーである橙色が好きな人が多いのかなぁという印象。全体的に見ても寒色系・暖色系と一概には言えないような気がします。 

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その他に含まれる色は寒色系だったため、全体的に寒色系の印象を受ける。橙色を洋服に頻繁に取り入れるのは(季節に左右される気もするし)難しいと想像できるので選択者がいないのも頷けると思います。

 

  6. 八乙女光

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 総投票数22票。多めの投票数らしく色もばらけている。どの色もまんべんなく好きな人がいる印象だけれど、どちらかと言えば寒色系でしょうか。

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 黒と白が強い!白黒合わせておよそ8割を占める。その他に含まれる色も寒色系が多いことから、洋服は寒色系を選ぶ人が多いのかもしれません。

 

   7. 伊野尾慧

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 総投票数は先にも述べた通り24票。どの色もまんべんなく好きな人がいる中、やはりその中で言ったら多いのはメンバーカラーである青でした。

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意外に一番色のばらけがあったのは伊野尾担の洋服の色かもしれません。その他の中でもあまり偏らず茶色、ベージュ、ネイビーなど色々な投票がありました。それを頭に入れるとやはり黒を選ぶ人が多いのかもしれません。 

 

   8. 薮宏太

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 総投票数9票のため、偏りがあることはご了承ください。こちらもばらつきがあり、一概に何色系統とは言い難いものがあるような気もするけれど、どちらかと言えば寒色系かな…?という印象です。

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 白と黒が強いです。狙ってか偶然か(ここまで顕著ではないにしても)八乙女担と似たような結果となってます(笑)

好きな色で様々な色があったにも関わらず洋服の色ではこのように3色でまとまってしまう(ほぼ2色のようなもの)のが純粋に面白いなぁと思いました。

 

まとめ

ここまで自担のメンバーカラーと好きな色の関係性はあるのか?という疑問を解決すべくこのようなアンケートを行ったわけですが、メンバーカラーと好きな色のグラフで一番高い割合の色が一致するのは知念・中島・有岡・伊野尾・(薮)と約半数でした。そのため、関係している可能性はある…と見ることもできる。しかし一口に割合が一番高いと言ってもその割合にも大きな差があり、投票数にも偏りがあったため一概には関係があるとは言えないと思います。

洋服の色に関しては、全員の結果を見ても分かるようにそれほど、むしろ全くと言っていいほど影響を受けていない印象を受けました。

(非常にまどろっこしい結論で申し訳ないです!)

 

 アンケートにおいて、様々な不備や盲点(はじめにを参照)・改善点(自由記述欄とかメンバーカラーに影響されてると思うかどうかとかの質問を入れればよかったなぁ)があり、この結果を公開するかどうかも悩みましたが、せっかく皆さんに協力していただいたアンケートだったのでこのように公開することにしました。この結果がある一部を切り取った結果であるということを念頭に置きつつ、楽しんでいただけたら幸いです。

 

ご協力くださった皆様、ありがとうございました!!

 

ふたつの影。

 

『シャドー…』『シャドー…?』

 

『You're my shadow』

 

おそらくこれを見たあなたならお分かりのはず。そう、前者はHey! Say! JUMPの『真夜中のシャドーボーイ』の曲中の台詞。後者はシングル『Come On A My House』のカップリング曲である『BOUNCE』の歌詞。どちらも大好きな曲。

いつものように音楽プレイヤーで曲を聴いていた時にふと思った。

 「同じシャドーって歌詞が入っているけどきっと意味が違うんだろうな」

 それに気づいたら自分なりに分析…というか解釈してみたくなってこの記事を書いています。それでは参りましょう。

 

それでは先に『真夜中のシャドーボーイ』から。

この曲の中で直接的に「シャドー」と出てくるのは台詞のみのため、その部分のみではうまく意味はくみ取れない。でも、歌詞全体を見て考えると、真夜中に君の元へ行きたいのは自分だし、陰で(もしくは彼女の視線の外側で)彼女を見ているのは紛れもない彼であるから「シャドー=自分(彼)」であると思われる。

台詞の前を見てみると、次のようになっている。

イヤだよ 触らせたり むじゃきに人に媚びちゃ

甘くて酸っぱいとこ 残しておいて

ダメだよ 安売りしちゃ じらして 勝負しなきゃ

丸くて真っ赤な頬 もったいないよ

イントロ明けののっけから「ちょっと来てよ チェリー」などと全体的に「想いを寄せる誰かに語りかける」ような歌詞になっているこの曲で、とくに具体的な抱く思いが載せられている部分だ。そしてその後の台詞。1コーラス目は「シャドー…」、2コーラス目は「シャドー…?」と少し表現が異なる。それをふまえて考えると、個人的見解だが物語はこのよう進んでいる気がしてならないのだ。

想いを寄せる君に問いかけるけれど僕の願いや想いは届かない。手紙か、はたまた感情が高ぶって直接か、彼女に好きだということやサビ前の具体的な想いをぶちまけてしまう。それを自分の部屋で彼女は思い出している。その時に口に出たのが「シャドー…」。時間は流れ(その場面を思い出してどうしたらいいか分からずずっと考えていたら時間が過ぎていて、夜中だったはずが真夜中と呼べる時間になっていた、というイメージ)、電話が鳴る。そこに映った名前は「シャドー…?」。伝えられたことはサビの通り。

歌割も歌い方も何も考えず歌詞の印象だけで想像した物語。だけどひとつ確かなことは「シャドー」をあまりいい意味では使っていないということ。真夜中に愛を伝える自分は「光」ではなく「影」なんだと、そう言っているように思えて仕方がない。

 

 次はBOUNCEを見てみよう。

 この曲では具体的に挙げられている部分が多い。(一部抜粋)

 You are my shadow

離れられない My shadow

笑いかけるよ My shadow

 そして表現的に述べている部分には次のようなものがある。(一部抜粋)

光が映し出すそのシルエット(You're my reflection) 

浮かび上がる君の姿は Myself

僕のことを 映し出すのは My shadow

この曲でははっきりと影は君だ、と述べてしまっている。いつも傍にいてくれる君は、僕の姿を映し出す君はもはや僕自身であって。いつも君のために、跳んでいくよ。準備はいい?と問いかけてくれる。この曲での「影」は全体からもわかるようにきっといい意味だろう。

ここでひとつ古文単語から引用を。

かげ 影・陰 名詞

①(太陽などの)光

②姿・形・面影

③物陰・隠れた場所

④おかげ・恩恵・庇護

(イメージで覚える 改訂版 完成古文単語321. 水野左千夫編. 改訂版第5版, p.194.)

③以外全部の意味が含まれていませんか…?!衝撃的。①なんて2コーラス目のAメロが表現してくれている。なんて曲なんだ…!!と、ただただ感服するのみでした。

 

 最後にまとめを。

同じ言葉でも様々な意味で使われている。表現できる。なんて言葉は素敵なんだ、歌詞とはなんて素晴らしいものなんだと実感した次第です。そしてじゃんぷちゃん。同じ影でも全く違った表情を見せてくれてありがとう。

(全くまとまってない!完全なる自己満でごめんなさい!ここまで見てくださってありがとうございます!)